内科や糖尿病内科に勤務している看護師は、糖尿病患者のケアを行います。2型糖尿病は生活習慣病の一種ですから、日常生活の過ごし方を見直すことが重要です。糖尿病患者に対して、看護師は食事療法と運動療法の指導を行います。糖尿病は、症状が進むと合併症を発症します。動脈硬化や腎不全などの重い合併症を引き起こさないように、糖尿病患者に生活習慣を改善する重要性を説明しましょう。
ただし、分かりやすい言葉を選ぶことが大事です。難しい専門用語を使うと、理解しにくいので気をつけましょう。なかなか覚えられない場合には、対策が必要です。イラストが豊富なパンフレットを用意したり、要点をまとめたメモを渡したりすれば効果的です。

糖尿病患者に食生活の指導をする時は、適切な摂取量を教えることが大切です。特に、主食の摂取量を抑えることがポイントです。ご飯茶碗に一膳、うどんは一玉など、具体的な量を提示すれば分かりやすくなります。
運動について指導する時は、ウォーキングやストレッチ体操など、軽く汗ばむ程度の運動を奨励しましょう。激しい運動は筋肉痛を引き起こすので要注意です。食事療法や運動療法がきつく感じられると、モチベーションが上がりません。やる気を失っているように見えた場合は、対策を練りましょう。主食の節制や運動が続いたら、カレンダーや手帳に丸印をつける方法はモチベーションアップにつながります。患者を叱責しないで、励ますことがコツです。